と、このような状態でした。

M字部分は割としっかりと上がっておりました。

写真では分かりにくいですが後ろは乗っかっている髪がパカパカしている状態でした。

ただ問題は後頭部で術後まだ間もないこともあり、短く刈り込んでいる部分（３ミリほど）をどう馴染ませるかが一番の課題になりました。

また最後の写真のようにM字部分も指４本分くらい上がっているので植毛部をどう隠すかも課題でした。

まずA様にお伝えしたのが、術後間もない時だとどうしても後頭部の髪が数ミリしかないため、多少不自然（奇抜？）な髪型になってしまうこと。

植毛後の髪型は２〜３回切らせていただいてやっと髪型として成立する（あくまでプロ目線ですが・・）ということをお伝えしました。

で後頭部がこの長さだと選択肢は２ブロックしかありません。

２ブロックにしないとなると３ミリの長さで上まで切りすすめるしかないため角刈りみたいになってしまします。

それは嫌だってことでまず後頭部をツーブロックに。

そしてその後頭部に合わせサイド、前髪、m字部分と全体を切りすすめていきました。

４０分後。

仕上がりがこちら。

いかがでしょうか。

本来のベストとは言えませんが、今できるヘアスタイルの中でA様の雰囲気や年齢などからベストな選択かと思い、このヘアスタイルをご提案させていただきました。

ポイントは頭頂部の髪の動き、前髪の若干のアシンンメトリーで視線を植毛部や髪が薄い部分から　「そらす」　ということです。

全力で隠したい部分を隠そうとするとそこは逆に際立ってしまい、結果目立つことになってしまいます。

そこで有効な手段が相手の視線を誘導する髪の動き、流れです。

ぜひ参考にしてみてください。

A様、撮影にご協力いただきありがとうございました。