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【薄毛 育毛】ちょっとマニアックな髪の育毛知識(前編)


INTI角田です。



梅雨から夏は、薄毛や脱毛といった頭皮トラブルの原因となる条件が揃っています。

梅雨時期から夏に行うヘアケアが、秋以降の抜け毛の対策ともなりますのでしっかり気をつけて頂けたらと思います。



そもそも髪の毛ってなにでできていて、どうしたら成長するのか、、、、、考えた事はありますか?






「髪の毛は何でできていて、どうしたら髪の毛がはえるのか?」を理解し、そのシステムがエラーしないように配慮することができれば、脱毛、抜け毛予防にもなるかと考えました。


1 髪は何でできているの?

2 髪はどうやって成長するの?


を正しく理解して、育毛、脱毛予防の対策をしていきましょう。


では早速、


1 髪は何でできているの?




Q まず、人間って何でできているの????


A その多くは水分とタンパク質でできています。




Q 髪の毛は何からできているの?


A 髪の毛や爪などもタンパク質、筋肉や皮膚などもタンパク質からできています。



では、もう少し掘り下げてみましょう。



Q 髪の毛のタンパク質の主要成分は何からできているの?


ケラチンPPT(タンパク質の分子量の細かい名称)、、、、70%

非ケラチンPPT(シスチン結合を含まない)、、、、、    10% 

成分ではないですが水分、、、、、、、、、、     10%前後

CMC脂質、、、、、、                3.5%

メラニン色素、NMFなど、、、、、          4.5%

(あくまでも髪の毛の主要成分の内訳も個人差があり若干前後します)






 髪はタンパク質(ケラチンを多く含む)でできているということですね。




Q では、単純にケラチンを多く含む食べ物を食べたら育毛効果があるのでしょうか?



A ケラチンは食べものではありません。人間はケラチンを体の中で消化できないのです。



髪の毛、爪などのケラチンを多く含むものを食べようとする人はいないかとおもいますが、万が一髪の毛を食べてしまった場合も表記させていただきます。


髪の毛を飲み込むと、胃腸などで髪は消化されず、便と一緒に排出されるはずです。

そして髪の毛を食べる行為は体にとってとても有害であるとともに、様々な病気のリスクがあります。



▼ 髪の毛を多く食べると、ケラチンが腸で消化されず、消化もされず排出が間に合わない髪の毛によって小腸、大腸が腸閉塞を発症する可能性があります。。

▼ 髪の毛についた雑菌類を同時に飲み込んでしまうことで、本来は微生物が粘膜を荒らし炎症を起こす胃腸炎のような症状になるリスクが高くなります。

▼ 消化されない髪の毛が胃の中で食べ物と結びつき大きな塊となる毛髪胃石症を発症する場合もあります。胃腸内に髪との塊があるため腹痛、吐き気などの症状がでます。


よって、髪の毛を食べる行為は髪の主成分のケラチンが体の中で消化されず、体にも有害であり、とても危険な行為となります。

絶対に髪の毛を食べないでください!!!(ふつうは食べようと思わないですが)

※ただし、精神的に大きな負荷がかかり発症する髪の毛を食べる症状、食毛症(別名ラプンツェル症候群)という症状も実際ありますので、過度なストレスはどちらにせよご注意ください。









では、髪の主要成分であるケラチンを体内で多く作り出すためには、どうしたらよいのでしょうか?

ケラチンとはアミノ酸を連結、合成された名称となりますので、ケラチンを作り出す材料のようなものを摂取し体内で生成できる環境づくりが必要となります。

人間の臓器や筋肉、血液、血管、骨、髪などを作り出すアミノ酸はざっくり20種類ほど、その中でケラチンを作り出すアミノ酸は18種類ほど必要となります。



ケラチンはアミノ酸の複合体のようなもの。ケラチンを多く作り出せるアミノ酸を理解する事が肝心となります。


ちなみにアミノ酸とは、


  アミノ酸 (分子量小) < ポリペプチド(分子量中) < タンパク質(分子量大)
  シスチン           ケラチンPPT
  メチオニンなど         コラーゲンPPTなど                           


(分子量の大きさで名前が変わります。ざっくりですが、数種類のアミノ酸がスクラムを組んだらポリペプチドという名称になり、そのスクラムを組んだポリペプチドの集合体をタンパク質という名称に変わります。)
  


ということで、ケラチンを作り出す髪の毛に必要なアミノ酸を体内に摂取することがとても肝心なこととなります。




Q では、髪の毛に必要なアミノ酸って何があるのでしょうか?

A 髪の結合で一番重要だといわれるアミノ酸がシスチンです。システインという分子がスクラムを組んでできたアミノ酸がシスチンとなります。
  ちなみに、このシスチンが毛髪内部で沢山スクラムを組むことによってケラチン合成が活発となり、太くしっかりとした髪となります。


Q では、シスチンを多く含む食べ物を摂取すれば、髪の毛に良い影響をあたえるのでしょうか?

A もともとシスチンを生成するシステインは非必須アミノ酸ですので、体内でも生成されます。ただし、体内でシステインが不足した場合はシスチンを多く含む食べ物を食べるのも脱毛、抜け毛予防の一つの方法かともおもいます。
 

ケラチン合成させることは例えて言うなら体内の髪の毛を作り出す工場でケラチンを繋ぎ合わることで、しっかりとした太い髪の毛にするということ。

ケラチン合成は良い髪を作るうえでとても重要です。


話はそれましたが、



Q 髪の毛は何からできているの? の答えは



A 髪の毛はタンパク質(ケラチンを多く含む)でできています。
  そして、より太いしっかりとした髪の毛を意識する場合はケラチン合成が髪の毛にとても重要である、ということでした









今回は髪の毛は何でできているか?をレポートしてみました。

次回は、髪の毛はどうやって成長するの?を少しマニアックな記事にしようとおもいます。


INTI角田でした。




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